セッション(1日目)
③人生100年時代の健康設計そして人生設計
テーマ |
人生100年時代の健康設計そして人生設計 |
コーディネーター |
野澤智子(博仁会共済病院) |
サブコーディネーター |
石上憲志朗(新町クリニック健康管理センター) |
コメンテーター |
神應知道(新町クリニック健康管理センター) |
内容 |
人生80年時代には人生のモデルがありました。人生100年時代を生き抜くためにはモデルに縛られないことが大切です。こんな多様化した時代だからこそ、不安も希望もあります。 |
レポート | 今回のセッションのテーマは「人生100年時代の健康設計そして人生設計」。自分事ではあるけど、この大きなテーマの何から考えていけばいいのだろう。人生設計って何だろう。思えば5年先の短い目標を持って生活はしてきたけれど、自分が100歳まで生きることを想定して人生を設計したことがない。今までの人生はどうだったか、これからの人生はどう生きていこうか、真剣に考え、家族や周りの人にもたくさん相談した。 思い悩む日がしばらく続いたが、ある日ふと、人生ってゲームみたい→人生のゲーム??→人生ゲーム??→人生ゲームを作っちゃおう!!と思い立った。しかし、ネットで調べてみると、なんと人生100年時代の人生ゲームが既に発売されている。悔しい思いもあったが、とにかく人生ゲームを買ってみた。そして家族でやってみた。楽しいじゃーん。「こんな風に人生を設計したら面白いのでは?」というセッションの方向性が見えてきた。 その後は他のメンバーと何回も集まって話し合ってきた。メンバーの想いを聞き、自分の想いを語ることで少しずつ形ができてきた。当日の午前中まで話し合って作り上げてきた。 いよいよセッション!後は楽しむだけ!と思いきや、中間報告より多くの方に参加していただき、かなり緊張した。メンバーからもたくさんフォローしてもらって、なんとかセッションを終えることができたが、初めてのコーディネーターで進行ばかりが気になって、あまり楽しめなかったというのが本音だった。けれど思った「これでいいのだ!」と。 この年の、このテーマでの、このメンバーとの、このセッションを経験したことで、「自分」のことを真剣に考え、改めて「周りの人」の大切さを感じた。そしてこれが私の「人生ゲーム」に大きな影響を与える一コマになるのだと確信している。こんな経験をこれからも積み重ねていきたいと思った。 野澤 智子(博仁会共済病院)
他のメンバーにも今回のセッションの感想を聞いてみました。 ・「人生100年時代」をどう生きていけば良いのかを考えると、現在の生活に大きな不満はないが、このまま40代、50代、60代…と100歳まで生きていくことを想像すると。漠然とした不安があった。セッションの中で、参加者の方が未来や過去について楽しそうに「人生ゲーム」を埋め、それぞれの「人生設計」や「生き方」について思いを語る姿に触れ、「こんな生き方や考え方があるのか」と刺激になり、学びとなった。今まで、学校卒業後(就職後)の、人生の3/4を占める期間(25歳から100歳まで)の人生設計について時間をかけて考えてこなかったことを知った。このセッションに参加したことで、ただ「漠然とした不安」だった将来が、不安や思いを整理して自分自身を見つめ直し、セッションのメンバーに受け止めてもらったことで、「自分にとって大切な想い」や「将来なりたい自分の姿(私にとっては笑顔のおばあちゃんになること)」など以前より具体的な自分の想いや、生き方について気付く機会となった。 山本 志保(新町クリニック健康管理センター)
・セッションでは毎回緊張いたしますが、新たな発見があり、毎回成長させていただいているのを感じます。その度に言えることは、教えるという立場ではなく、自分が学んだ時、相手も学んでいるということ。学会が終わって以降もその思いを忘れず、保健指導に当たることができています。本当にありがとうございました。 横田 幸恵(博仁会共済病院)
・当日のセッションの参加者が予想をかなり上回っていたので、テンションが上がりましたね。また、参加者はいずれも大御所の方々が多数で、そのグレードの高さに本当に頭が下がります。さすが健康学習学会ですね。しかもいろいろなバックグランドの方々が多く、まさに多様化そのものでした。セッションもそうですが、メンバーとの話し合い、共有の過程の中で自分らしさとは…満足した人生とは…幸せな人生とは…を仕事、家族、健康、生きがい等も含めて、かなり濃密に考えることができました。正解を求める類のものではなく、考えることそのものに価値があると思いました。この経験を通して、未来を豊かに自分らしく生きるためのヒントを得て、次のステップに踏み出して行けそうです。このような機会を得られたことに、そして出会えた方々に感謝しています。ありがとうございました。 杉山 葉子(博仁会共済病院)
・人生100年時代ということでやはり自分らしさということが大事だと改めて感じました。当日は「同じ空間の方達の声にならない声を聴く」を目標にやってみました。お陰様で「気付き・学び・つながり・空間」というキーワードが浮かび上がりました。セッションをやって仲間たち、参加者の皆さんからのご意見、表情からの気づきと学び。たまたまの必然から一緒のセッションをやることになった仲間、参加者の皆さん、同じテーブルに座った方達とのつながり。そして健康学習学会という空間。これからの人生で大事にしていきたいものが見えてきた時間をありがとうございました。 神應 知道(新町クリニック健康管理センター)
・する側として初めて参加させていただきました。ありがとうございました。人生100年ということを真剣に考える良い機会になりました。また、なんといってもメンバーと同じ課題を話し合いながら、当日のセッションが思った以上に盛り上がったことに、とても感動しました。やはり、いろいろな人との出会いが人間を成長させるのだと改めて思いました。それが充実した人生を送る秘訣の一つであると思いました。ありがとうございました。 石上 憲志郎(新町クリニック健康管理センター) |