コラム
人はつながっている(第3回) ~物理学と健康の不思議な関係~
「健康づくりに、物理学の知見が使えるかもしれない」
そんな想いから始まった、今回の連載。
「なんで、物理と健康が関係するの?」
と私自身思っていたのですが、物理学を研究する友人によれば、「物理とは、複雑な現象を、シンプルな考え方で説明する学問です。だから、地域の健康づくりという複雑な現象を考える際にも、役立つと思いますよ」とのことらしい。
「・・・???」
と、半信半疑の私でありましたが、肥満が社会の中で広がっていく様子などを例に、最新の研究成果をみてきました。
これまで2回にわたった連載を要約すると
「一人の行動を変えることと、地域全体を動かすことは、全くメカニズムが異なる」
ことが分かってきました。
最終回となる第3回目は、「地域社会のなかで、多くの人を巻き込み変化を起こすための手法」について、みなさまと考えていきたいと思います。